1.青野賢一 連載:パサージュ #18 ジャンル映画であるとともに哲学的側面を持つ作品──『アルファヴィル』(ザ・シネマメンバーズ)
ジャン=リュック・ゴダールの『アルファヴィル』は1965年の作品。ゴダール作品のなかでもとりわけ人気の高い『気狂いピエロ』のひとつ前にあたるものだ。ピーター・チェイニー原作の探偵/シークレット・エージェントものの映画の主人公、レミー・コーション役で大衆的な人気を獲得していたエディ・コンスタンティー...
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2.青野賢一 連載:パサージュ #16 あるフェティシストの告白──『髪結いの亭主』(ザ・シネマメンバーズ)
パトリス・ルコントの『髪結いの亭主』(1990)は、日本初公開のときに劇場で観た。渋谷「ル・シネマ」だ。調べてみると1991年12月から公開されており、わたしが観たのはおそらく1992年に入ってから。「かほりたつ、官能」というなんとも奥ゆかしさのある日本公開時のキャッチコピーに惹かれたのか、はたま...
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3.“愛のシネアスト”のはじまり。トリュフォーが描いた「純愛の三角関係」『突然炎のごとく』(ザ・シネマ)
フランソワ・トリュフォー(1932〜84)が、批評家から監督へと転じて撮った、初の長編作品は、『大人は判ってくれない』(1959)。主人公のアントワール・ドワネルに、自らの子ども時代を投影したこの作品で、トリュフォーは「カンヌ国際映画祭」の監督賞を受賞し、ゴダールらと共に、一躍“ヌーヴェル・ヴァー...
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4.柄本時生(俳優)×角田陽一郎「映画を見る楽しさは、"かたさ"と"やわらかさ"の感覚をとらえられること」(週プレNEWS)
『宙宇人のあいつ』に出演する俳優の柄本時生さん『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画...
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5.ヒッチコック作品を彷彿とさせる軽妙洒脱なタッチが冴える!名匠トリュフォーの遺作となったミステリー「日曜日が待ち遠しい!」(ザ・シネマメンバーズ)
日曜日が待ち遠しい!(フランソワ・トリュフォー フランス 1982年)南仏の不動産会社で秘書として勤めるバルバラは、社長夫人といさかいを起こしたことが原因で社長のジュリアンから解雇を言い渡される。そんな矢先、映画館主のマスリエが狩猟の最中に殺害され、狩猟仲間のジュリアンに疑いが掛けられる。...
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6.巨匠コッポラのパーソナルな想いが込められた青春映画の傑作『ランブルフィッシュ』(ザ・シネマ)
『アウトサイダー』に続くS・E・ヒントン原作の映画化‘80年代青春映画の金字塔『アウトサイダー』(’83)を大成功させたフランシス・フォード・コッポラ監督が、文字通り矢継ぎ早に送り出した青春映画『ランブルフィッシュ』(’83)。...
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7.妻子ある平凡な中年男が若い女との情事に溺れる…名匠トリュフォーがヒッチコック・タッチで綴る不倫ドラマ「柔らかい肌」(ザ・シネマメンバーズ)
柔らかい肌(フランソワ・トリュフォー フランス 1963年)著名な文芸評論家でもある中年男ピエールは、結婚15年目の妻フランカと娘サビーヌと高級アパートで暮らしていた。そんなある日、講演のためリスボンへ向かう飛行機で若い客室乗務員ニコルを見かけ、強く惹かれてしまう。その後、宿泊先のホテルでニコルと再...
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8.愛するアメリカ映画のエッセンスを名匠が自己流にアレンジ!トリュフォー流フィルム・ノワール「ピアニストを撃て」(ザ・シネマメンバーズ)
ピアニストを撃て(フランソワ・トリュフォー フランス 1960年)かつて有名なコンサートピアニストだったシャルリは、不貞を犯した妻が自殺したことから人生に絶望し、今はカフェのピアノ弾きとしてひっそり暮らしていた。そんなある日、犯罪組織を裏切り追われる身となった兄シコが店に現れる。シャルリは仕方なく兄...
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9.ヌーヴェルヴァーグの旗手トリュフォーが自らの少年時代を自伝的に描いた鮮烈な長編デビュー作「大人は判ってくれない」(ザ・シネマメンバーズ)
大人は判ってくれない(フランソワ・トリュフォー フランス 1959年)パリの下町に住む12歳のドワネルはやんちゃな少年で、学校では先生に、家では母親のアントワーヌに叱られてばかりいた。そんな彼を父親のジュリアンは慰めるが、2人の夫婦仲は悪く、ある日ドワネルは母親が見知らぬ男性とキスをしている姿を目撃...
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10.奔放な女性を巡る危うい三角関係の行方は?名匠トリュフォーが紡ぐヌーヴェルヴァーグの記念碑的な名作「突然炎のごとく」(ザ・シネマメンバーズ)
突然炎のごとく(フランソワ・トリュフォー フランス 1961年)パリで出会ったオーストリア人のジュールとフランス人のジムは、文学について熱く語り合ううちに意気投合。ある日、アドリア海の島を訪れた2人は、ジュールのいとこの友人カトリーヌと出会い、2人とも彼女に惹かれる。常に3人で行動を共にするようにな...
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