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【今週はこれを読め! SF編】人種差別が蔓延る日常と怪異に満ちた超自然のアメリカ
 作者本人が明かすところによれば、この作品は、SFを愛読する黒人が直面する特有の困難について書かれたエッセイ(パム・ノールズの『Shame』)がひとつのきっかけだという。『ラヴクラフト・カントリー』という書名は、この作品を構成する八つのエピソードのうち最初に置かれている一篇の表題から採られている。...
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 おれの名は西崎徹、人呼んで憂鬱探偵だ。 表題だけ見ると、『姑獲鳥の夏』の中禅寺秋彦とか『大いなる眠り』のフィリップ・マーロウあたりの、苦み走ったキャラクターを想像してしまう。だが、本書の主人公が憂鬱探偵のふたつ名を持つのは、本人がメランコリックな雰囲気をまとっているからではない。持ちこまれる案件が...
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【今週はこれを読め! SF編】精霊がうごめく密林、ナチス由来の研究所
 第十回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。選考会では最高点をつけた委員もいれば、SFとしての課題を指摘する委員もいたが、エンターテインメントとしての力についてはどの委員も肯定的な評価をくだした。確かにひとたびページを開けば、読者を先へ先へと牽引する作品である。 物語がはじまるのは一九七三年。...
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